建築生産Ⅱ

配当学年  第3学年後期
担当教員   金多隆・木内利夫(非常勤)

授業の概要・目的
建築生産プロセスを構成する計画・管理技術,マネジメント技術の体系と手法について解説する。また,建築作業所における施工管理や施工技術とそのシステム化,情報化について,最新の動向を交えながら解説する。

授業計画と内容

建築生産計画・管理の概論
完成設計図書に基づいて建築物ができるまでの一連の活動をビジュアルに把握する。

計画・管理技術基礎編
まず,総括的な施工計画の考え方,内容について講義し,次に工程,品質,コスト,安全,環境に関して,設計から施工に至る一貫した流れの中で,それらがどのように確定していくのかを定義,機能,手法,実態を中心に講述する。

マネジメント技術基礎編
プロジェクトを推進する上で必要となる組織デザイン,情報伝達システム,調達システム,VEなど,マネジメント上の諸問題について講義する。また,諸外国のマネジメントの原理,実態についても講述する。

建築生産と情報化
BIMや建築作業所での文書管理や工事管理に取り入れられている新しい情報化の動向を紹介し,情報化による利点と今後の課題について解説する。

各種工事と施工管理
仮設工事,地下工事,躯体工事,仕上工事,設備工事などの各種工事の計画・管理方法について解説する。 最後に学習到達度の確認をフィードバック授業として行う。

教科書
古阪秀三編著「建築生産」理工図書
参考書等
日本コンストラクション・マネジメント協会「CMガイドブック」相模書房
古川 修「建設業の世界」大成出版社
建築工程図書編集委員会「絵で見る建築工程図シリーズ1~9」建築資料研究社
日本建築学会編「マネジメント時代の建築企画」技報堂出版
日本建築学会編「まちづくり教科書第5巻『発注方式の多様化とまちづくり』」丸善